格闘ゲームの王道、そして金字塔として世界中の人に認知されている『ストリートファイター』。“波動拳”や“昇竜拳”といった個性的な技の名前は、プレイしたことがない人でも聞いたことがあるのではないでしょうか。それほど認知度の高い『ストリートファイター』ですが、今までアニメや映画があったのを皆さんはご存知でしょうか。
今回はそんなストリートファイターのアニメや映画作品について紹介していきたいと思います。
そもそもストリートファイターとは
ストリートファイターとはCAPCOMが開発し1987年に2Dの対戦格闘ゲームとして稼働したアーケードゲームです。ちなみに第1作目では、気圧式のボタンがが搭載され押した際の強弱で攻撃の強弱も変わるという斬新なものでした。第1作目の発売から4年後に発売された第2作『ストリートファイターⅡ』が大ヒットとなり、それ以降はシリーズとして発売されるようになっています。
ストファイⅡからはゲーム性が大きく変化し、強弱の違った6つのボタン、そしてそれらを組み合わせながら行うコマンド入力によって繰り出される技で多くのプレイヤーを魅了しました。
アニメや映画作品
『ストリートファイターⅡ MOVIE』
この作品は、アーケードゲーム『スーパーストリートファイターⅡⅩ』を原作としたアニメーション映画。カプコンの自社制作にて家庭用版『スーパーストリートファイターⅡ』の発売と併せて1994年の8月6日に劇場公開された長編のアニメーション映画。配給は東映が務め、その配給収入は単館上映ながらも7億円という記録を残し、挿入歌として使われた篠原涼子の『恋しさと せつなさと 心強さと』もダブルミリオンセラーという大ヒットを記録。
ストーリー
ストリートファイターの主人公でもある格闘家・リュウがサガットを打ち破ってから数年後を描いた作品。犯罪シンジケートシャドルーの魔の手によって世界中の各地でテロ活動などが相次いでいた。事の重大さに気づいたインターポールはアメリカ空軍と協力し、シャドルーの壊滅作戦へと動き出し始める。その一方、ベガは優れた格闘能力を持つ素体を見つけだすために、スパイロボット「モニターサイボーグ」を各地へ配置していた。その最も有力な標的は、「自分より強い奴に会う」という目標を抱え、旅を続けているリュウであった。
『ストリートファイター』(1994年の映画)
この作品は、日本の対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズを原作としたアメリカの映画で、『ストリートファイターⅡ』の内容をベースにしたものになっています。本作には様々な豪華キャストが登場、なかでも知っている人なら知っているあのアクション俳優の「ジャン=クロード・ヴァン・ダム」が「ガイル大佐」の役を務めています。
ストーリー
独裁者バイソン将軍に、東南アジアの軍事国家シャドルーで活動していた国連派遣医療団が拉致されてしまう。連合軍の司令官ガイル大佐へと巨額の身代金を要求するバイソン。身代金が72時間以内に払われない場合は人質全員を殺すと脅迫する。そんなバイソンの脅しに屈しないガイル大佐は、逮捕されていた無法者のケンとリュウを使い、人質たちを救出するための計画を立てる。その一方で、バイソンは捕らえた国連兵士たちに恐ろしい人体実験を行おうとしていた。
ストリートファイターⅡⅤ
この作品は1995年4月10日から同年の11月27日まで、全29話放送された『スーパーストリートファイターⅡⅩ』を原作としたテレビアニメ。『ストリートファイターⅡ MOVIE』の翌年に放送されているものの、内容などは全く関係なく原作とキャラクターの年齢の違いなども存在する。
ストーリー
この作品では、ストリートファイターの主人公ともいえるリュウとケンが 武者修行のため様々な国へと渡り、春麗、ガイルやダルシムなどといったおなじみのキャラクターたちと共に様々な困難を乗り越えながら成長していくというストーリーになっています。
ストリートファイター ZERO – THE ANIMATION -
『ストリートファイターⅡ』の10周年記念作品として2000年の8月31日に発売されたOVA作品。本作では人気キャラクターのケンやチュンリー、サクラといったメンバーも登場します。
ストーリー
武者修行の旅を続けていたリュウは、ある一定の臨界点を超えると戦闘に歯止めが利かなくなってしまうという状態を引き起こす「殺意の波動」に苦悩していた。そんな彼の前に、自らをリュウの弟と名乗る少年、シュンが現れる。格闘大会にてリュウと同じ「殺意の波動」を見せるシュン。そんなシュンが何者かに誘拐される。果たしてシュンはリュウの弟なのか、誘拐された理由は?様々な苦悩と葛藤しながら格闘家として成長していくリュウを描いた作品。
ストリートファイターZERO: ジェネレーションズ
この作品は海外でのみ販売された、カプコンの人気対戦型格闘ゲーム「ストリートファイターZERO2」のOVA作品。2005年にアメリカで発売され、日本では2009年に公開された『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』の初回限定版DVDの特典としてに収録された作品。ゲームでは語られることのなかった豪鬼の過去や、リュウと豪鬼の対峙、リュウを悩ませた「殺意の波動」などについてが語られています。
ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー
この作品は2009年に公開された、格闘対戦ゲーム『ストリートファイターシリーズ』のキャラクター「春麗」を主人公とした格闘映画。諸悪の根源ともいえるベガを倒すため、様々な苦難を乗り越え成長していく春麗の姿が描かれた作品になっている。
ストーリー
幼いころに父・シアンを謎の男・ベガとその部下であるバイソンに誘拐され、母親と主に暮らすこととなった春麗。夢だったピアニストとなって病に伏せていた母を支えながら暮らしていた。母の死後、シアンの痕跡をたどるために香港を発ち唯一の手掛かりだったバンコクへと向かう。そこでベガの親友だったゲンと出会い、弱者のために戦う組織「スパイダーウェブ」へと入り拳法の腕を磨いていく。ベガと対峙するために必要な真の強さを手に入れ、シアンと再会することができるのか。
まとめ
今回は、大人気の格闘対戦ゲーム『ストリートファイター』のアニメや映画作品について紹介しましたが、どうでしたか。ストファイ人気キャラでも上位にいる春麗が主人公の映画があることを初めて知った人も多いのではないでしょうか。今後の新作などにも注目ですね。