4/19の山路審判員の誤審に思う今後のNPB審判団のあり方

どうも野球好きのためのフォーラムサイトgeek894.com管理人の894です。

今回は、昨日4/19の広島対横浜戦での山路審判員の度重なる誤審疑惑について思うところがあり、今後のNPB審判団がどのような態勢を取っていくべきかを勝手に提案してみようと思います。

一人の野球ファンの戯言と思って読んでください(笑)

問題の誤審

今回、当サイトのコラムで取り上げるに至った誤審について振り返ってみます。

 まずは0-3で迎えた6回、一死から1番田中が遊ゴロを放つと、一塁へ駆け抜けたタイミングはセーフにも見えたが判定はアウト。ここで緒方監督がベンチを飛び出し猛抗議を開始したが、判定は変わらなかった。

引用:マツダスタジアム騒然…緒方監督退場後、一塁けん制の度にブーイング

まずは、このツイート1枚目の際どい判定です。

映像をよく確認してみると明らかにセーフでしたが、アウトと判定されました。

そして、緒方監督がすかさず抗議に出ますがすぐに退散しました。

 

そして、ツイート3枚目の判定です。

 再び3点を追う7回は、二死一、二塁の場面で7番小窪がボテボテの遊ゴロ。ここでもヘッドスライディングを試みた小窪の一塁到達が早く、セーフのタイミングに見えたが、またも判定はアウト。すると、緒方監督が再び鬼の形相で飛び出し猛抗議。ここでも判定は覆ることはなく、緒方監督には退場処分が命じられた。

引用:マツダスタジアム騒然…緒方監督退場後、一塁けん制の度にブーイング

1回目に続きこちらも明らかにセーフとわかる場面でしたが、アウトの判定は覆ることなく緒方監督が退場処分となりました。

 

試合序盤、こんなツイートをしていた私ですが、まさかこんな盛り上がり方を見せるとは思ってもいませんでした(笑)

 

 

誤審は仕方のないこと

プロ野球に限らず、ほとんどのスポーツにおいてプレーの審判は人間が行います。

人間はコンピューターのように完璧な存在ではなく、時にミスが出てしまう生き物です。

時と場合によってはその誤審のおかげで勝利につながることさえあります。

また、ルールに則って競技を進める上で、審判という存在は欠かすことができない絶対的な存在です。

それだけに、審判が黒と言えばたとえ白であっても黒になる場面というのは少なくありません。

それがルールなのです。

 

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審判の権威・威厳は必要か

こういった議論をしていく上で、必ず出てくるのが「審判の権威・威厳」です。

先述のとおり、スポーツにおいて審判は逆らうことのできない絶対的な存在です。

 

  • もし仮に、審判がその競技のルールを知らなかったらどうなるでしょうか?

→間違いなくそのゲームは順調に進みません。

  • 判定に対して抗議を受けるたびにその判定を覆す審判だったらどうでしょう?

→審判の必要性がなくなります。(ゲームの公平性が崩れる)

 

このように、やはり審判にはある程度の権威・威厳が必要そうです。

自身の判定に責任を持てない審判では困りますよね。

 

チャレンジシステムの導入

しかし、それがたとえ誤審だとしても、自らの間違いを認めないことが審判の権威を保つことだとは考え難いところがありあます。

どうも「権威・威厳」という堅い言葉に囚われすぎていないでしょうか。

審判は人間だからミスもあるというのは選手をはじめ審判自身も皆わかっていることのはずです。

そのミスをどのように処理していくかが今後の大きな課題であり、現在直面している転換期なのかもしれません。

 

現状考えられる中で一番の対策は塁上での判定にもビデオ判定を取り入れることでしょう。

技術的な面からいくと、容易な問題です。

現にテレビ局のカメラの映像でも十分に判別することができています。

問題は、先述の「審判の権威・威厳」です。

すでにホームランや本塁上のクロスプレーではビデオ判定が導入されていますが、その他のプレーの判定ではビデオ判定は行われていません。

メジャーリーグでは、すでにすべてのプレーにおいてビデオ判定が行われているのに頑なに拒む姿勢には疑問を感じます。

 

チャレンジ制度導入によるメリットデメリット

デメリット

  • コストがかかる
  • 場合によっては審判の技術の低さが露呈する
  • ビデオ判定による試合時間の延長
  • 地方球場への導入が難しい
  • 結局ビデオ判定でのジャッジも審判の役目になる

一番の問題点は、チャレンジ制度導入のコストの問題ではないかと思います。

特に、年間数試合しかない地方球場への導入についてはコストに見合いません。

韓国のプロ野球リーグKBOでは、テレビ中継のカメラが実質ビデオ判定の役を担っているという話を聞いたことがありますが、実際問題カメラの角度も毎回同じとは限りませんし、必ずしもそのプレーを抑えているとも限りません。

また、ビデオ判定を導入したとしても、場合によっては審判の技術の低さが露呈する結果となる可能性もあります。

(ないと信じたいですが)

結局ビデオ判定を取り入れても、そのビデオでジャッジするのが審判であることも変わらないでしょう。

実際のところ、コスト面、精神面(?)で様々な障害があるようです。

 

メリット

  • 公正な判定が可能になる
  • 抗議による中断がなくなる
  • 誤審をした審判の誹謗中傷が減る
  • 審判の技術が向上する

一方で、ビデオ判定を導入するメリットを見てみると、まず第一に公正なジャッジが可能になります。

これに伴って、ビデオ判定が増えないように審判の技術の向上も見込めます。

この2点が大きなメリットとなってきそうです。

当然、今回の緒方監督の抗議からの退場処分といった試合の中断もなくなり、審判への誹謗中傷も大幅に減るはずです。

誤審や抗議が多い試合だと、両チームの選手やファン、そして審判団にとっても後味の悪い試合になってしまいますが、ビデオ判定による公正なジャッジを認めるようになればそういうこともなくなるのではと思います。

 

審判はロボット化していくべきなのか~スポーツ振興という視点で~

ロボット審判というと何ともドラえもんの世界の出来事に思えますが、映像解析を利用した機械判定であれば十分実現できる範囲でしょう。

そうなってくると、「人間の審判なんてもういらないじゃないか」という声が聞こえてくるようになります。

しかし、やはりスポーツというのは人間が携わってなんぼのものではないでしょうか。

審判の負担を減らしてジャッジをサポートするシステムを作っていきながらも、競技を進めるのは審判の役目であるべきだと思います。

プロ野球の審判員の方の多くは、元々プロ野球選手を目指していたり実際にプロ野球選手だったり、とにもかくにも野球が大好きな人たちだと信じています。

そんな人たちが精一杯努力して掴んだプロ野球の審判員という夢の職業を簡単に剥奪してしまうのは、スポーツ振興という考え方において最も避けるべきことです。

 

スポーツに携わって生きている人たちが大勢いること

当たり前ですが、スポーツで生活しているのはプロの選手だけではありません。

それを支える球団職員やスポーツ用品メーカー、当然審判員の皆さんだってスポーツを生業にして生活しています。

最近では、スポーツのデータを分析するスポーツアナリストやプロスポーツの舞台を支えるたくさんの技術者の皆さんなどなど数え切れないほど多くの職業があります。

これらはスポーツの発展によって生まれてきた職業であり、今後も様々な職業が生まれ雇用が発生していくはずです。

むしろこの考え方を浸透させていくべきで、審判をすべて機械化すべきという発想で議論を進めるべきでないと考えます。

 

結論:審判の威厳を保つためにも新技術の導入を

現在の日本の審判の誤審に対する考え方は以下のようなものだと考えています。

  1. 審判も人間であるから誤審は起こりうる
  2. しかし、誤審のたびに判定を覆すと審判の権威・威厳に関わる。
  3. そのため、誤審が起こっても判定を覆さない。

先程も書きましたが、審判に権威や威厳がなければ誰も審判のいうことを聞かなくなり競技が成り立たなくなります。

ですが、現在の審判団の振る舞いを続けていても、結局我々ファンの視点からすると「旧時代の考え方を引きずって自らの過ちを認めないクソ野郎ども」に過ぎません。

(言い方は悪いですが(笑))

 

審判の目的は競技を公正に進めることのはずです。

審判がきっちりと公平なジャッジをすることでこそ公正な競技進行が行われ、そこで審判の威厳が保たれるべきなのです。

そのためにも、新技術とどのように向き合っていくのかについての議論をもっと深めていってほしいと思います。

 

以上、いち野球ファンが審判団に思うことでした(笑)