皆さんはゲーム制作には、様々な逸話があることをご存じでしょうか?特に大手ゲーム会社が制作に携わっているタイトルは、例え販売中止になったとしても微笑ましいエピソードが存在します。そこでこの記事ではP.T. というホラーゲームが販売中止になぜなったか理由を紹介しています。ゲーム好きならなぜと思うようなゲーム業界の裏情報も紹介しているので、ホラーゲーム好きだけでなく、ゲーム業界に就職希望の人にもぜひご覧になってほしいです。
P.T.が販売中止になった理由とは
P.T.というホラーゲームの販売中止がなぜなのか多くのユーザーが疑問に思っています。その理由は、P.T.はsilentHillsという有名ホラーゲームの広告作品だったからです。しかし、silentHillsの制作中止が発表されたことで広告作品としての意味が無くなったため、同時にP.T.も公開中止になりました。
silentHillsが開発中止になった理由
P.T.というホラーゲームが販売中止はなぜなのか気になる人は、silentHillsの市場評価を理解するのがおすすめでしょう。実はsilentHillsというホラーゲームは、一部のホラー好きからは好評だったものの、日本のゲームユーザーの好みにあっていないのではと言われていました。元から日本と海外ではゲームの好みが違う傾向があり、日本ではポケットモンスターやスーパーマリオなど、アニメ調のゲームが人気になる傾向にあります。
対して海外ではPCでゲームをするユーザーが多く、ハイスペックなPCを活かしたフルCGのゲームが人気になる傾向にあります。そのため、silentHillsは元から海外の好みに合わせていると評価する人も多く、日本では人気こそあったもののブレイクしたと言えるほどの反響はなかったようなので、開発中止になったようです。
スマホゲームの存在も関係ある?
P.T.というホラーゲームの販売中止は突然の発表だったので、なぜと疑問に思う人もいるでしょう。しかし、その理由にはスマホゲームという強力なライバルが出現したことも大きな原因になっています。例えばsilentHillsの制作中止が発表された2015年はパズドラやモンストなど、2025年現在もスマホゲームの市場シェアを大きく獲得しているゲームが最も栄えた時期とも言われています。
そのため、家庭用ゲーム機のシェアは劣勢気味で、とある市場アンケートの結果では家庭用ゲーム機にゲームディスクやカセットを入れることが面倒だと回答していたそうです。対してスマホゲームならアカウント登録からゲームプレイまでスマホ1つでできるので、ゲームの敷居がかなり低いので、silentHillsは開発中止になったものと思われます。
3DS人気と張り合うことができなかった?
P.T.というホラーゲームが販売中止になったとき、一部の人はなぜ3DSで発売しなかったんだと冗談のように憂いている人もいました。事実2015年頃の家庭用ゲームの人気は3DSが牛耳っていた傾向が強く、その中にはモンスターハンターやどうぶつの森という人気タイトルも存在しました。これらの作品とP.T.は全くと言っていいほど作風が似ておらず、携帯ゲーム機という点でもゲームの敷居がP.T.低いメリットがあります。
対してP.T.はホラーゲームなので苦手な人も多く、遊べるのはプレイステーション4という高級ゲーム機で大型なため設置場所も選ぶというデメリットがありました。そんな欠点があることから、わざわざ4万円以上のゲーム機を購入してまでP.T.で遊びたいと思う人も少なかったのでしょう。
根強いP.T.の人気と熱狂的なファンの存在
P.T.というホラーゲームは、不幸な事情が合わさって販売中止になりましたが、なぜか熱狂的なファンがいるのも事実です。実はP.T.の販売中止が発表されてからしばらくして、熱狂的なファンがP.T.のリメイク作品を発表しています。しかも、そのクオリティは本職のゲームクリエイターを唸らせるほどで、多くのファンが遊んでいました。
ですが、著作権などの権利関係の観点からコナミは公開停止命令を出さないわけにはいかず、残念ながらP.T.のリメイク作品は公開停止されてしまいました。しかし、実際にゲームとしてのクオリティが高いことから、コナミはP.T.のリメイク作品を作成した当時17歳の少年を、会社のインターンとして採用しています。当時公開されていた少年の個人ブログでは、コナミの対応にいたく感激したらしく、喜んでコナミで働いているそうです。
P.T.が名作といわれる理由とは
P.T.というホラーゲームが販売中止になったときに、なぜと思った人の中にはP.T.のゲーム性と高く評価している人が存在しました。例えば日本国内のゲーム市場では、やり込んだり課金したりすれば、みんな平等なゲーム体験などの利益を得られる仕組みに人気があつまる傾向にあります。
対してP.T.は難解なゲームシステムや戦闘バランスの影響もあり、プレイヤースキルの高い人がクリア時の快感を味わえる仕様で、これが高く評価されています。つまりゲームはクリアできて当たり前ではなく、ゲームはユーザーを遊ばせるものという本来の目的を追求していることになります。そのため、ゲーム評論家を中心にゲームのことを真剣に考えながら遊んでいる人からの人気が高く、これらの声援がP.T.を名作にしていると思われます。
賛否両論あったゲーム内容とは
P.T.は、マイクでリアルの音声を拾い、それをゲームギミックの解決に利用するシステムが話題になりました。しかし、マイクの収音システムがあまり良好とはいえず、プレイステーション4のオプションアクセサリーを買わないとクリアできないことが問題視されていました。
ある意味ゲームがリアルに干渉してくるので、人によっては没入感のあるゲーム体験を評価しているようです。しかし、こういったシステムは過去に任天堂がポケットモンスターのスピンオフ作品で実現しており、評判がいまいちだったことがあります。
現にP.T.を購入してプレイ中に初めてクリアできないことに気づいた人もいたようなので、やはりゲームの敷居を高くしてしまったことが人気低下の要因になったようです。
まとめ
P.T.というホラーゲームの販売中止はなぜなのか調査しました!名作ではあるものの市場の傾向やゲームシェアなどを細かく分析していくと、確かにこれでは販売中止も納得できるという要因が多々あります。
その中でも海外と日本のゲーム需要の違いやスマホゲームの影響が大きく、家庭用ゲーム機でしか遊べないという点がユーザーにはデメリットに思えたのでしょう。しかし、根強いファンが多いのも事実なので、コナミにはこれからも面白いゲームを作って欲しいですね。