セイバー指標で見る開幕3カード終了時点での各チームの印象と現状

どうも野球好きのためのフォーラムサイトgeek894.com管理人の894です。

3/31に開幕した今シーズンもとりあえず開幕3カードが終了しました。

というわけで今回は、セイバー指標をはじめとした様々なデータを用いて数字から見た今季の各チームの印象をまとめてみようと思います。

今回使用するデータについて

プロ野球のデータの参照方法は以下の記事でご紹介しています。

今回は、いつもお世話になっている「プロ野球ヌルデータ置き場」さんのデータを利用させていただきました。

 

現在の各リーグの順位

一応4/10時点での各リーグの順位をおさらいしておきましょう。

まだまだ開幕3カードが終わっただけなのでどこまで参考にするかはみなさんにお任せします。

ちなみに、私のしょーもない順位予想は以下の記事をどうぞ(笑)

 

セ・リーグ

順位セ・リーグ勝率
1位広島東洋カープ711.875
2位読売ジャイアンツ6201.0.750
3位阪神タイガース4403.0.500
4位横浜DeNAベイスターズ3514.0.375
5位ヤクルトスワローズ3604.5.333
6位 中日ドラゴンズ1625.5.143

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セ・リーグは今のところ大方の予想通りという結果です。

ただ、中日…いくらなんでも負けすぎだぞ中日…

この時点で既に引き分けが2回ある事を考えると、勝負どころで点数が取れていないといったところでしょうか。

 

パ・リーグ

順位パ・リーグ勝率
1位楽天ゴールデンイーグルス710.875
2位オリックスバファローズ5302.0.625
3位ソフトバンクホークス5402.5.556
4位埼玉西武ライオンズ4403.0.500
5位千葉ロッテマリーンズ2605.0.250
6位日ハムファイターズ2705.5.222

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セ・リーグとは打って変わって、パ・リーグは大波乱です。

大方の予想とは真逆の結果になっています(笑)

(この状況が長く続くとは思いませんが)

特筆すべきは日ハムの絶不調でしょうか。

大谷の怪我に始まっていい話題がありません。

ちなみに、オリックスのAクラス入りは実に2年ぶりのことだそうです(笑)

 

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得失点差による勝率(ピタゴラス勝率)

以前に一度解説したことのある各チームの得失点差を元にして勝率を予想する「ピタゴラス勝率」による各リーグの順位は以下のようになります。

現時点では、両極端な数字が出てきてしまっているのであまり参考にできませんが、得失点からはいろいろな現状が見えてきます。

 

セ・リーグ

順位チーム得点失点得失点ピタゴラス勝率
1位カープ5130210.7429305913
2位巨人3522130.7167934465
3位ヤクルト3031-10.4836109618
4位阪神3640-40.4475138122
5位DeNA2838-100.3518850987
6位中日2339-160.2580487805

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現時点では、カープと巨人のぶっちぎりで、中日の圧倒的な最下位です。

それは得失点差にも現れているようで、得点1位がカープで失点では巨人が1位になっています。

意外と言っては失礼ですが、ヤクルトの失点が意外と少なくてセ・リーグ3位です。

今年の阪神は、得点力は申し分ないもののセ・リーグワーストの失点数です。

DeNA・中日両チームも上位のチームに比べて失点数が多くなっています。

 

パ・リーグ

順位チーム得点失点得失点ピタゴラス勝率
1位楽天4934150.6750070284
2位西武302370.6298110567
3位オリックス353050.5764705882
4位ソフトバンク363150.5742135578
5位ロッテ2336-130.2898630137
6位日ハム2342-190.2307021369

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※日ハム・ソフトバンクは9試合、それ以外は8試合消化。

 

オリックス・ロッテあたりの得失点が現時点での基準値になりますね。

1位の楽天は、見た目上では失点が大きく目立ちますが、一試合だけ15失点してしまったのみで、それ以外の7試合では全て4失点以内に抑えています。

この辺が試合数(サンプル)が少ないことの問題点ですね。

西武は得点が少ないものの、失点をかなり低く抑えています。

1試合平均で言うとわずか2.55点です。

ロッテ・日ハムは失点が目立ちますね。

実際の順位にもこれがかなり現れているようです。

 

各チームのバッティング成績

得点を取るためには各選手が打席で結果を残す必要があります。

近年では、2015年ヤクルト、2016年カープと得点力の高いチームが優勝している印象です。

ファン心理からすると、チームがいくら点を取られようが次の回に取り返してくれれば忘れちゃったりしますよね(笑)

 

セ・リーグ

チーム名打率OPS本塁併殺打盗塁
広島0.2740.739589
巨人0.2460.673644
阪神0.2760.7518111
DeNA0.2220.600457
ヤクルト0.2380.6744112
中日0.2500.640588
リーグ平均0.2510.679575

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特筆すべきはやはり阪神です。

FAで新加入の糸井嘉男が絶好調で3試合連続のホームランもありましたし、先日も北条が1試合2ホームランと好調ぶりをアピールしていました。

チーム全体で見ても、チーム打率0.276と非常に高い打率を残し、現時点での打撃成績においてはリーグトップは阪神だと言えます。

この打撃成績を残し続け、投手陣の調子が上がってくれば今季の優勝も十分に狙える位置にあるでしょう。

 

広島については、打撃成績はリーグ2位ですが、併殺打数が少ないことと盗塁数の多さが得点に多く繋がっているようです。

実際、今年の田中は例年以上に積極的な糖類を見せてくれていますね。(失敗も多いけど(笑))

 

逆に、気になってしまうのがDeNAです。

主砲筒香の不調もあり、チーム打率は0.222と低迷、本塁打数・OPSもリーグワーストです。

横浜は今季も筒香と心中するチームとなるのでしょうか。

ほかの野手陣の奮起を期待したいところです。

また、ヤクルトもあまりよくない出だしとなってしまいましたね。

 

パ・リーグ

チーム名打率OPS本塁併殺打盗塁
楽天0.2720.788743
オリックス0.2540.7307103
ソフトバンク0.2520.690676
西武0.2470.669593
ロッテ0.1980.558401
日ハム0.2260.606454
リーグ平均0.2420.674553

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パ・リーグの打撃成績は概ね順位通りといったところでしょうか。

ただ、ロッテには関しては不調の選手が目立ちますね。

安打数もリーグ平均が65本であるのに対して、ロッテは50本にとどまっています。

投手成績も現在リーグワーストを突っ走るロッテは、打撃が復調しなければ今季最下位も見えてきてしまうでしょう。

 

一方で、首位を走る楽天ですが、やはり打撃が好調なようです。

ホームラン数こそ各チームほぼ均衡状態ですが、OPSが0.788と好調な数字を残しています。

2位のオリックスもOPSは高い値を示していますが、併殺打数が少し気になるところです。

 

各チームの投手成績と守備

「野球は投手力」という言葉をよく聞きます。

実際そのとおりで、一昨年セリーグ優勝を果たしたヤクルトは小川をはじめとした先発ローテーションがきっちりと機能した上でバーネットとオンドルセクという強力な救援陣がありました。

昨年の日ハムとカープも、大谷や黒田をはじめ投手力に定評のあるチームです。

得点をたくさん取ることももちろん大事ですが、やはりゲームを作る先発陣とゲームを締めるリリーフ陣の力も大事な要素となってくるでしょう。

 

QS(クオリティ・スタート)率

QS(クオリティ・スタート)とは、先発投手が6回までを3失点以内に抑えることを言いますが、この値は非常に重要な値だと思っています。

以下の表をご覧ください。

平均得点平均失点平均得失点
カープ5.663.332.33
巨人3.892.441.44
阪神4.004.44-0.44
DeNA3.114.22-1.11
ヤクルト3.333.78-0.44
中日2.564.33-1.78
楽天5.443.781.67
オリックス3.893.330.56
ソフトバンク4.003.440.56
西武3.332.560.78
ロッテ2.564.00-1.44
日ハム2.564.67-2.11

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ご覧のとおり、ほとんどのチームが1試合平均3点以上の得点が出来ています。

非現実的な話ですが、QSを達成し毎試合3点以上獲っていれば試合に負けることがなくなります。

近年、QSという言葉が日本でもメジャーになってきましたが(黒田の復帰とともに輸入された感じはある)、一気に広まった言葉なだけあってかなり有力な目安なのです。

 

セ・リーグ

チーム名防御率失策QS率
広島2.79778%
巨人2.57488%
阪神4.051025%
DeNA3.72656%
ヤクルト3.08378%
中日4.05344%
リーグ平均3.39562%

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当たり前ですが、チーム防御率とQS率はある程度の相関関係があります。

そのQS率でリーグトップなのは巨人、続いて広島です。

やはりこの2チームは打撃守備の両面で安定して高いパフォーマンスを発揮しています。

阪神中日の防御率は似たようなところがありますが、特にひどいのは阪神です。QS率が3割を下回っている上に失策数もリーグワーストの値です。

阪神ファンの友人が「相変わらず阪神の守備はあかん!宝塚トンネルの渋滞の方がまだましやであんなん。」と常々愚痴っています(笑)

(どう考えても宝塚の渋滞の方がひどいっす。はい。)

ただし、まだ開幕3カード(9試合)が終わっただけで、これらの数字は今後大きく変わってくる値でもあるので油断も警戒しすぎも禁物です。

 

パ・リーグ

チーム名防御率失策QS率
楽天3.89438%
オリックス3.16563%
ソフトバンク3.51333%
西武2.54263%
ロッテ4.17538%
日ハム3.79822%
リーグ平均3.51442%

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楽天ですが、このQS率でよくぞ7勝もしているなと(笑)

その要因は救援陣の防御率にありそうです。

実際、楽天の7勝の内の3勝はリリーフに勝利がついており、リリーフの失敗は今季一度もありません。

ですが、今後先発陣がゲームを作っていけないとなると、リリーフ陣が先に崩壊し始めるパターンが見えてきます。

楽天ファンの皆さん、今後も胃薬必須です。

 

意外な数字が日ハム・ソフトバンクです。

現在の順位自体も驚きなのですが、QS率が群を抜いて低くなっています。

日ハムに至っては阪神よりも低いです。

加えて、失策数もリーグワーストと、日ハムはことごとくいい話題がありませんね。

広島ファンの多くが望む「日ハムともう一度日本シリーズの舞台で戦って今度こそ日本一奪還!」という夢のドラマは実現しないのでしょうか。

 

今後のペナントレースの展開はどうなっていくのか

セ・リーグ

まだまだペナントレース開幕したてで、両リーグ5月後半くらいまでは激しい順位変動が予想されます。

ただし、セ・リーグのAクラスに関しては、広島と巨人はほぼ確定といっていいかと思います。

去年に続いて今年もカープは投打が噛み合って、かつ新しい選手が続々活躍するといういい流れがあります。

巨人に関してが、これといった決定打が見つかりませんが、なぜか例年トップクラスの成績を残し続けており、今年も既にその片鱗を見せていることを考えると十分Aクラス入りするチームでしょう。

逆に、Bクラスが確定しそうなチームとしては、やはり中日。

データ的にも当然よくありませんし、どうもチームの雰囲気が明るくなる兆しが一向にありません。(ここは主観的な意見ですが)

ヤクルト・阪神・DeNAはというと、今のところ抜け出しそうなのは阪神ですね。

ただし、阪神の打撃好調がこのまま続けば良いのですが、守備面で悪い状態が続けば当然順位は落ちてきそうです。

DeNAは、やはり筒香の調子が上がってくるのを待って後半で追い上げという形でしょうか。

ヤクルト打線に関しては、暖かくなってくれば勝手にいつものセの火ヤク庫を発揮してくれると思うのですが、やはり今年も投手陣次第と言えそうです。

 

パ・リーグ

まず、楽天とオリックスですが、先に順位が下がってくるとしたら楽天かなと思います。

理由は、やはり先発陣が不安定でどうしても救援陣に頼りすぎている点です。

救援陣の登板数が増えていくと、夏場に故障者が増えてくるというのがよくあるパターンだと思います。

(特にヤクルトとか)

逆に言えば、現在の好調な打撃を維持し、先発陣が6回まできっちり投げてくれればAクラス、もっというと優勝も見えてくる可能性はあります。

この機を見て、頑張ってもらいたいのが西武。

近年、打撃陣はいい成績を残せていますし、タイトルホルダーも現れています。

今後、投打が噛み合ってくれば十分にAクラス入りを目指せる位置にいるので日ハムやロッテに負けず、むしろソフトバンクを食ってやるくらいの勢いが見てみたいです。(個人的に)

セ・リーグと比較すると、先発陣の不調が目立つパ・リーグですが、今後暖かくなってきてからの成績に注目したいところです。

 

最後に

何度も言いますが、まだペナントレースは開幕したばかりで開幕3カードの9試合(ないし8試合)が終わっただけです。

現時点では、サンプル数も少ないためデータの信頼度は非常に低いですし、勝敗数に関しては本当に頼りない数字です。

例えば、現在はたったの1勝しかしていないチームでも、今後の展開次第で80勝する可能性もあるわけです。

今の成績に一喜一憂することも野球の楽しみの一つですが、まだまだ先は長いペナントレースですので、あまり順位を気にしてネガティブになりすぎず純粋に野球を楽しみたいものです。

 

今後も、時期を見ながらこういった記事を書いていこうと思いますが、まだまだデータの検証ヘタッピですね(笑)

がんばって勉強し続けたいと思います。