どうもFiveMサーバーを立ててから明らかにゲームの時間が増えたHachiQ4です。
今回は、「FiveMサーバーの立て方講座」第五弾として、サーバーの公開方法とそれにまつわる色々なことについて解説していきます。
ここまで来たらあとはみんなで楽しく遊んじゃってください!
FiveMについて
FiveMについての基本的なことから導入方法まではこちらの記事で解説しています。
ちなみに、私が公開しているサーバーもあります(笑)
FiveMサーバーを立てよう講座
第一弾:「自分でサーバーを立てよう!(FXサーバー)」
第二弾:「サーバーの基本的な設定を済ませよう!」
第三弾:「サーバーに車両MODを追加しよう!」
第四弾:「サーバーにマップMODを入れてみよう!」
第五弾:「サーバーを公開してみよう!」
最終回(仮):「サーバーにプレイヤー情報を保存しよう!EssentialModeBase」
FiveMサーバーの公開にはポート開放が必要
これまで4回にわたって基本的なサーバーの編集方法を解説してきました。
ここまでくると、実際に友人やいろんなプレイヤーたちと一緒に遊んでみたいと思うのは自然なことです。
しかしながら、ここに一つの大きな壁があります。
そう、サーバーを公開してほかのプレイヤーがアクセスできるようにするには「ポート開放」という作業が必要なのです。
そんなわけでポート開放についての簡単な説明と具体的な手順をそれなりに書いてみます。
免責事項
また、ポート開放のやり方はお使いのルーターやモデムによって多少異なる点がありますので、ご自身が利用されているルーターやモデムの型番などからそれぞれの開放手順を検索してください。
Kagemaruさんのブログにてとても詳しく解説されています。
ポート開放とは
さてさて、FiveMのサーバーを公開するためには「ポート開放」が必要だということはご理解いただけたかと思いますが、それでは一体「ポート開放」とはなんなのでしょうか?
まぁぶっちゃけ私も詳しくはわかっていないので、かなりざっくりと説明します(笑)
※当然ながら、不足している情報が多々ありますので気になる点はご自身で調べてください。
情報の授業「IPアドレスの存在」
ネット上でどこかのサイトにアクセスしたいといった場合、IPアドレスというものが必要です。
(「IP=ネット上の住所」情報の授業で習いましたよね)
ところが、このIPアドレスというのは数字で表示されるので視認性が非常に悪いため、サイトの場所を表す際は一般的にURLを利用しています。
それでも、サイトにアクセスする(htmlファイルを開く)にはそのファイルが「どこのサーバー(場所)」にあるのかという情報が必要なので、結局IPアドレスに変換しなければなりません。
この作業をしているのがDNS(ドメインネームシステム)サーバーです。
このブログの例で言うと次のような作業をしています。
このIPアドレスはこのブログを置いているレンタルサーバー(Xサーバー)のアドレスです。
このように、ネット上のいずれかの場所にアクセスするためにはIPアドレスが必要なのです。
情報の授業「自分のIPアドレス」
ネットにアクセスするためには自分のPCにもIPアドレスが必要です。
これはプロバイダーによって割り当てられます。
自分のIPアドレスを調べる方法はいくつかありますがとりあえず有名な方法を2つ挙げておきます。
- コマンドプロントから”ipconfig”というコマンドを実行する
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「イーサネット」→「ネットワーク」(Windows10の場合)
例:192.168.1.1など
また、グローバルIPアドレスは以下のリンクから調べることができます。
情報の授業「他人のアクセスを許可する=ポート開放」
さてさて、ここからようやくポート開放の話になります。
ここまでの流れで、ネットに接続するにはIPアドレスが必要だということはわかりました。
しかしながら、IPアドレスさえわかればそこにアクセスできるのかというとそうではありません。
なぜかというと、ルーターによって他人のアクセスを制限しているからです。
例えば、私のブログはXサーバーというレンタルサーバーにありますが、もし仮にXサーバーがポートを開放していなければXサーバーの管理者以外はアクセスすることができません。
「ポート」は、玄関のドアのようなものだと思ってください。
ポートは通信する機器やソフトごとに割り当てられており、このポートへのアクセスを許可するかどうかはルーターによって設定されます。
つまり、「ポート開放」とは特定のポートにだけ他人のアクセスを許可するという行為なのです。
FiveMではどのようにIPを取得しているのか
FiveMでも、いずれかのサーバーにアクセスするときはそのサーバーのIPアドレスが必要になります。
かといって毎度毎度ユーザーがサーバーの管理者にIPアドレスを尋ねるわけにもいかないので、FiveMでは公開されているサーバーのIPアドレスを自動的に取得してリスト化しています。
もちろん、そのリストに表示せずにサーバーを公開する方法もあります。(事項で後述)
ポート開放に危険性はあるのか
ここまで読んできた方であれば、ポート開放が一体どんなものなのかということを理解できたかと思います。
ポート開放をすると他人のアクセスを許可することになるわけなので、「危険じゃないの?」と思われる方もいらっしゃると思います。
私もその一人です。
ただ、実際はポート開放といっても解放するポートは1つだけ(ここではFiveMで使用するポートだけ)なので、他人がアクセスできるのはFiveMのサーバーデータだけです。
すなわち、他人から攻撃されたりデータを盗まれたりする恐れがあるのはサーバーのデータだけということになります。
当然、100%安全とはいいきれませんが、盗まれるのはせいぜいFiveM関連のものだけです。
(実際にサーバーのデータを盗まれてクローンサーバーを立てられたという事例を耳にしましたが(笑))
仮に、FiveMのサーバーデータの中にブラウザを入れていて、そこからルーターの管理画面に入られてすべてのポートを開かれたりでもされない限り、大して危険な行為とは言えないでしょう。
(hamachiなるソフトが「簡単にオンライン通信できるソフト」として流行っているそうですがこっちの方がよっぽど危険でしょう。)
ポート開放に失敗するとどうなるのか
ポート開放に失敗するとどうなるのかというと、ただ単にポート開放できないだけです(笑)
ただし、ポート開放のためにルーターの管理画面に入るためのパスワードがわからず、ネットワーク設定を初期化したりした場合は、再度ネットワーク設定をし直さなければインターネットに接続できなくなります。
もし、プロバイダーの設定やモデムのパスワードをご存知ない場合は、それがわかる方に尋ねておきましょう。
(実家暮らしの場合など)
FiveMサーバーのポート開放の主な手順
正直言って、この辺はモデムやルーターによって具体的な作業方法が異なります。
そんなわけで、主な手順だけ紹介しておくのであとはご自身で調べてみてください。
(さすがにすべてに対応した説明はできません。)
- IPアドレスを固定する
- ルーターの管理画面に入る(http://192.168.1.1/)
- 「静的IPマスカレード設定」を開く
- 「変換対象プロトコル」を”TCP/UDP”にする
- 「変換対象ポート」と「宛先ポート」を”30120″にする
- 「宛先アドレス」に自分のIPアドレスを入力して保存(例:192.168.1.1)
IPアドレスの固定は「ネットワークと共有センター」→「アダプターの設定の変更」→利用しているネットワークのプロパティ→「インターネットプロトコルバージョン4」から行えます。
FiveMで使うポートは”30120″です。
また、変換対象プロトコルを”TCP/UDP”にすることをお忘れなく。
ポート開放の確認
ポート開放が成功したかどうかを確認するには以下のサイトにアクセスし、サーバーを開いた上で「チェックポート番号」に”30120″を入力してポートチェックを実行してください。
ポート開放が成功していれば「ポート:30120にアクセスできました」と表示されるはずです。
これでサーバーを公開することができました。
サーバーを公開したらやっておきたいこと
ポート開放ができたら、実際にFiveMを起動して自分のサーバーがサーバーリストに表示されているか確認してみましょう。
(もちろんサーバーを開いた状態で)
しばらくサーバーを起動していればそのうち表示されるはずです。
ただし、リストから自分のサーバーにアクセスしようと思っても、自分でアクセスすることはできない(と思う)ので、その場合は「Direct connect」にご自身のIPアドレスを入力してアクセスしてください。
サーバーリストに表示・非表示にする方法
“server.cfg”を開いて次の行を編集します。
# disable announcing? clear out the master by uncommenting this #sv_master1 ""
この記述の先頭に”#”があれば、サーバーがリストに表示されます。
逆に、”#”を消していればサーバーリストに表示されません。
この設定をした場合は、ユーザーにサーバーのグローバルIPを教えて「Direct Connect」から入室してもらう必要があります。
サーバーの情報をまとめたページを作っておく
単純に車両をいくつか入れ替えてバニラのマップだけで遊ぶようなサーバーであれば詳細なインフォメーションも必要無さそうですが、私のサーバーのようにたくさんの車両やマップを入れている場合はサーバーの情報をまとめたページを作っておくことをおすすめします。
プレイ中に毎度毎度”How can I get a car?”とか聞かれるのもめんどくさいです(笑)
私のようにブログをお持ちの方はそのブログに情報を記載するのもいいでしょうし、お持ちでない方はWixのようなサービスを使うといいでしょう。
Discordサーバーを用意する
Discordはゲーマーにとって非常に便利なコミュニケーションツールです。
細かい使い方はまた別の機会に解説しようと思いますが、サーバーの運営情報やプレイヤーたちのコミュニケーションの場所として用意しておいて損はありません。
ロード画面にサーバーの情報をまとめておく
サーバーに接続する際のロード画面にこのようなアナウンスをしておくことで、プレイヤーからの質問はぐっと減ります(笑)
ロード画面の編集方法は以前の記事を参考にしてください。
また、私のサーバーのようにDisclaimer(免責事項)をサーバー入室時に表示するとさらに効果が上がります。
(htmlを編集する必要がありますがそんなに難しくありません)
重要:プレイヤーは日本人だけではない
FiveMをプレイしているのは日本人だけではありません。
むしろ日本人のプレイヤーは極小数です。
そのことを理解しないでいると、いざサーバーを公開したときに海外プレイヤーしか来なくてルールもマナーもモラルのモの字もないなんてことになりかねません(笑)
そんなわけで私なりのアドバイスをいくつか書いておきます。
ある程度よく使う表現を覚えておく
サーバーを普通に公開していると、そのチャット内容のほとんどが海外のプレイヤーによるものです。
すなわち、ある程度の英語を理解しておく必要があります。
といっても、そんなに堅苦しい文法表現を覚えなければいけないかというとそんなことはありません。
むしろ、”wtf:what the fuck” “idk:I don’t know” “lol:(笑)”といったスラングが使われることが多いです。
その他、よく見かける表現や、覚えておきたい英語表現は別記事でまとめているのでよかったら参考にしてください。
(私の英語は割とテキトーなので変な表現があるかもしれません(笑))
英語も日本語も堪能な人と仲良くなる(笑)
これが一番手っ取り早いでしょう(笑)
ただし、そんな方に出会えるかは運次第ですが(笑)
サーバーをプライベート化する
どうしても海外のプレイヤーに参加して欲しくないという場合は、サーバーをプライベート化してしまいましょう。
ただし、先述のとおりサーバーに接続してもらうためにはIPアドレスをユーザーに教えておく必要があります。
最後に
だらだらと書いた割には「なんやねん!肝心な情報がないやんけ!」と思われたかもしれませんがしかたありません(笑)
これ以上の情報を記載しようと思うといくら時間があっても足りません(笑)
ただ、FiveMのサーバーを公開するために必要な情報はすべて記載したつもりなので、足りない部分はご自身で調べてみてください。
(そのくらいのキーワードは散りばめたつもりです。)
なにか困ったことがありましたらフォーラムをご利用ください!